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Posted by 京つう運営事務局  at 

2006年12月21日

謡講のお約束

3日に引き続き、16日の定例の謡講も出かけてきました。
前に書いたように、今回は高台寺の塔頭「春光院」、どうも最近修復をされたのか、それとも新たに立て直されたのか・・堂内は真新しい木の香りがただよいます。そんな中での謡講はこの場所では2回目だとか。堂内といっても畳や板の間ではなく、土足のタタキに椅子席と、足が痛くなる心配をしなくて良いのもラッキー。

演目は、歌舞伎にも取り上げられている「景清」
勇壮な平家の武将が捕らえられ、老いさらばえ目も見えなくなって一人宮崎の地で流人の生活を送っているところに、昔なじみの遊女との間にもうけた一人娘がはるばる尋ねてくる。そんな場面から始まります。景清は娘と分かっていても名乗らず。そのまま通り過ぎて行きますが、里人の配慮で対面。屋島での華々しい活躍の様子を仕方話として語り、ふたたび別れて行きます。悲しい中にも一輪の梅が咲くような暖かさを感じた謡講でした。

所で、謡講では特別のお約束があります。もちろん、携帯電話の電源を切る(マナーモードでもだめ)、ペンライトで謡本を見る、解説を見る時も出来るだけ音を立てないように、など特に音を出す行為はなるべく控えるのがマナー。

でも、それ以外に・・終っても拍手をしない・・と言うのがあります。これは江戸時代もそうだったようです。なにぶん夜に普通の町家で行われているので、拍手をすると近所迷惑になるから、だそうです。そのかわりに終ったら小さな声で「よっ」と言います。はじめのうちは自分が声を出すのは勇気がいりますが、なれるとなかなか・・気持のいいものです。
曲によりすぐだったり、ちょっと間があったり、それぞれが自分の間で「よっ」と・・。

先生曰く、『「よっ」と言って頂かないとおわれませんので、いつまでも帰れませんよ(笑)、帰りたかったら「よっ」と言って下さい』と・・あなたならどうしますか?  


Posted by 山名騒然  at 10:28Comments(2)