京つう

日記/くらし/一般  |上京区

新規登録ログインヘルプ



スポンサーリンク

上記の広告は、60日以上更新がないブログに表示されています。
新たに記事を投稿することで、広告を消すことができます。  

Posted by 京つう運営事務局  at 

2006年12月31日

お正月に見る文化

昨日今日と、掃除に、買出しと大忙しでした。でも、あまり頑張りすぎると後が続かないので、休み休みです。京都では玄関先に「根引きの松」と使います。これまではビルだった事を言い訳にあまりしませんでしたが、せっかく町家に引っ越したのでチャレンジしてみました。

おせちに門松・・買えば何でもそろう時代、地域差がだんだん無くなってくるように感じます。スーパーや生協に行くと「伊達巻」が大量に並んでいますが、京都のお重には使いません。さすがにお雑煮だけはまだまだ地域差があるようですが。

北野の商店街にはあちらこちらに行列が出来ています。地鶏の鳥松さんもその一つ、開店前から並んでいました。今年はここで・・と思っていましたが、あまりの行列に恐れをなして退散。前に住んでいた近くの「とり安」さんへ直行。ここはさすがに並んでは居ませんでしたが、カウンターには予約の袋がいっぱいでした。

7月にブログをはじめて半年。さまざまな方がこのささやかなブログに来て下さいました。本当にありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いします。  


Posted by 山名騒然  at 13:59Comments(4)

2006年12月21日

謡講のお約束

3日に引き続き、16日の定例の謡講も出かけてきました。
前に書いたように、今回は高台寺の塔頭「春光院」、どうも最近修復をされたのか、それとも新たに立て直されたのか・・堂内は真新しい木の香りがただよいます。そんな中での謡講はこの場所では2回目だとか。堂内といっても畳や板の間ではなく、土足のタタキに椅子席と、足が痛くなる心配をしなくて良いのもラッキー。

演目は、歌舞伎にも取り上げられている「景清」
勇壮な平家の武将が捕らえられ、老いさらばえ目も見えなくなって一人宮崎の地で流人の生活を送っているところに、昔なじみの遊女との間にもうけた一人娘がはるばる尋ねてくる。そんな場面から始まります。景清は娘と分かっていても名乗らず。そのまま通り過ぎて行きますが、里人の配慮で対面。屋島での華々しい活躍の様子を仕方話として語り、ふたたび別れて行きます。悲しい中にも一輪の梅が咲くような暖かさを感じた謡講でした。

所で、謡講では特別のお約束があります。もちろん、携帯電話の電源を切る(マナーモードでもだめ)、ペンライトで謡本を見る、解説を見る時も出来るだけ音を立てないように、など特に音を出す行為はなるべく控えるのがマナー。

でも、それ以外に・・終っても拍手をしない・・と言うのがあります。これは江戸時代もそうだったようです。なにぶん夜に普通の町家で行われているので、拍手をすると近所迷惑になるから、だそうです。そのかわりに終ったら小さな声で「よっ」と言います。はじめのうちは自分が声を出すのは勇気がいりますが、なれるとなかなか・・気持のいいものです。
曲によりすぐだったり、ちょっと間があったり、それぞれが自分の間で「よっ」と・・。

先生曰く、『「よっ」と言って頂かないとおわれませんので、いつまでも帰れませんよ(笑)、帰りたかったら「よっ」と言って下さい』と・・あなたならどうしますか?  


Posted by 山名騒然  at 10:28Comments(2)

2006年12月13日

むかしの婚礼衣裳

我が家に昔からある振袖。きっと誰かの婚礼の衣装に違いない・・・。
そんな風に思いながら、今回虫干しを兼ねて飾ってみました。

黒地ではありますが、地の部分が肩と裾だけ。羽を広げた鶴が乱舞しています。

ふと、昔の写真を探してみると、叔母の結婚式の写真で叔母が来ている衣裳がそっくり・・

よく見比べて見ると同じものでした。さっそく写真をもって叔母にいろいろ話を聞くと間違いないと・・。

この振袖は父(私にとっては祖父)が最後に精魂込めて創った振袖だったそうです。振袖だけが残っていて帯がないのが残念です。

叔母は昭和30年に結婚しましたが。当時はもちろんウエディングドレスなどはなく、打ち掛けもまだまだ一般的にではなかったそうで。一般的には黒地の振袖で結婚式をしたそうです。


これは叔父とのツーショット写真。



そうそう、母の婚礼の時の振袖も残っていますので、その内虫干しします。  


Posted by 山名騒然  at 23:56Comments(2)くらし

2006年12月12日

「謡講」特別バージョン

しばらく忙しくて書き込みもままならない状況でしたが・・。

3日の日曜日は「謡講」の特別バージョンがありました。苔寺の近くの「苔香居」という、非公開の庄屋さんで、登録文化財に指定されている建物で、庭の紅葉を見ながら謡を聞いたり、いつもの様に薄暗い中で謡を聞いたり、みんなでお食事をしたりと、普段出来ない参加者同士の交流も出来て、とっても楽しい一日でした。

井上裕久先生による解説からはじまり・・・


宴席では、今はめづらしくなったお座敷での余興の一つが披露されました・・そして時間を忘れての歓談・・・苔香居の座敷も久々ににぎやかさを取り戻して、生き生きとした表情を取り戻しました。

「謡講」はいつもは一参加者として拝聴するだけですが、今回の会場の「苔香居」は管理のお手伝いをさせていただいている関係で、半分裏方として参加させていただきました。普段経験する事のない「謡講」の裏側を見させていただきました。

「苔香居」は現在の当主が20代目の方で、建物も江戸期から明治期の町家ですが、庄屋をされていた関係で囲炉裏もあり、またおくどさんもまだ残っています。また、幕末期から現在までの着物が約380点ほどあり、特に大正にこのお宅にお嫁に来られた方の婚礼衣装などがすばらしいものがあります。それらも今回一部ご覧いただきました。

ちなみに謡講の通常バージョンがこの16日(土)に高台寺の塔頭「春光院」で2時と5時に行われます。ぜひどうぞお越し下さい。  


Posted by 山名騒然  at 20:51Comments(2)くらし