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Posted by 京つう運営事務局  at 

2008年07月22日

待庵から蓑庵へ

大山崎の待庵の見学を済ませて、今度は一路大徳寺へ。

予定していたより早くに大徳寺に着いたので、高桐院へ寄り道しました。
高桐院は私も始めて、門を入った瞬間から苔の鮮やかさに圧倒されました。

高桐院は細川氏ゆかりのお寺で、利休の邸宅を移築された書院があり、またその奥には二畳台目のお茶室松向軒があります。


客殿から眺める庭は、苔の翠と紅葉の青、その紅葉の陰とのコントラストがえもいわれぬ風情。この客殿には円能斎好みの茶室「鳳来」がありますが、こちらは松向軒とは違い大らかな風情が感じられます。そしていよいよ玉林院へ



玉林院さんとは古くからのご縁で、もうかれこれ30年以上になります。現在は孫が保育園でお世話になっています。さて、玉林院の本堂は現在大修理中で、6年目になりますが、どうやら今年中には終わり、来年春には完成する予定だそうです。

で、この日は洞雲会の月釜の日で、そちらにもお邪魔させていただく予定ですが、時間がありましたので、とりあえず蓑庵をご案内いただきました。

工事中の本堂の横を通り抜け、まずは南明庵へ。ここは待庵の修復にも尽力した、鴻池了瑛が先祖を祭るために建てた建物、周りは楽長入の楽焼の敷瓦が敷き詰められていて、歩くのもおそるおそる。位牌の置かれた仏壇の下には螺鈿が施され、扉の薄絹には纐纈らしい技法で模様が染められて居ます。

次に入ったお部屋は霞床席。四畳半の書院風のお茶室ですが、ここの席の特徴は床の間に宙に浮くような違い棚。後ろには一面に富士山の掛け軸が掛けられ、まさに富士山に掛かる霞のような棚。目に見えない細工のため下らないそうです。また、天井は格天井で少し硬い感じですが、竹がふんだんに使われていて趣を出していました。

そしていよいよ蓑庵へ・・。  


Posted by 山名騒然  at 16:37Comments(0)くらし