平家詞曲、いわゆる平家琵琶の演奏をされている鈴木まどか女史の新しい琵琶、銘「白鷺」の神戸での演奏会に行ってきました。
演奏会は、小さな小さな会場。
一番奥にしつらえられた舞台に、例の琵琶と鈴木さんが鎮座されています。私が行った時はもうほぼ八割がたうまった状態でしたが、目が合うと、前の方のちょっと影になった席を指差してくださいましたので、そこへ座りましたが、ここがまた後ろ、横が壁でいい具合に反響してよかったです。
直前に京都新聞に大きく取り上げられたので、初めての方が多かったようです。
資料写真で銘『白鷺』の元になった琵琶も見させていただいたり、それに関するお話をしてくださったのがとても面白かったです。
後半の演奏に入る前に、楽器を作られた田中さんの作られた楽器の説明と演奏が聴けました。中近東で生まれた琵琶の元になる楽器が東に伝わり、中国を経て日本に来て琵琶に、西に伝わってギターになったそうです。そのギターになる前の古いタイプの楽器、この前に日記にある新聞記事の写真の後ろの壁に掛かっている楽器の音は、ルネッサンスからバロック時代を髣髴とさせる音色で、とっても気に入りました。
そんなおまけもあった神戸での演奏会。
まじかで聴く新しい琵琶の音、本当にすばらしい音色でした。
これから年数が経ったとき、どんな風に変化していくのか。それがとっても楽しみです。
近々京都でも演奏会が出来るかもしれません。その時はよろしく。