日曜日は謡講に行ってきました。
いつものとおり二部から。
演目は独吟「大原御幸」の後半と素謡「雲林院」
ちょと怪しい雲行きでしたので、1日に上賀茂神社で着た、古い上布を来ていきました。7月に入ってから幾分和らいだ気候にほっとしています。
さて大原御幸、壇ノ浦のあと、大原に隠棲している建礼門院の所へ、後白河天皇が訪ねて行き、壇ノ浦での様子を聞く・・・建礼門院が語る・・というお話です。眼目は建礼門院が語る物語ですが、舞台で見るのとはまた違って、謡に集中できるのが謡講の良さ。碇潜の場面や、波の底にも・・・と言って安徳天皇と入水する場面など、目の前に鮮やかに見えてきます。
さて、休憩の後は「雲林院」
芦屋に住まいする藤原公光が、夢のお告げに誘われて、京都紫野雲林院へ来て・・・というお話し。
芦屋から尼崎、難波・・・そして一気に京都紫野へ。シテは在原業平ですが、公光から「業平にてましますか」と言われても・・「我が名を何と夕映の・・」といっさい自分からは名乗りません。しかし随所に散らばる和歌から、明らかに業平と判る・・聴かせどころのある名曲ですね。
次回は10月1日(土曜日) ちょうど10年目だそうです。
一部は14時、二部は17時からで、場所は平野神社の南、「平野の家」です。