山名酒造へ 二日目

山名騒然

2008年02月23日 11:41

朝5時起床。
20分ごろにはご主人がお迎えに来てくださり、いよいよ見学が始まります。
辺りはまだ真っ暗。それでも蔵の中はもう作業が始まっていました。

今日の一番の楽しみに「ひねり餅」蒸しあがった酒米を手で揉んでお餅にしたもので、本来は蒸し上がりを見るものですが、それがなかなかおいしいらしいです。

蔵の入り口にでんと据えられた蒸し釜。
でもお餅はお預け・・それまで作業が

まず仕込み途中の桶を見せていただきます。

お酒の表面はあわ立ち、そこからえも言われないいい香りがしています。お酒に弱い私などそれだけで酔いそうな感じです。
仕込みの済んだ桶には、木でふたがされ、毎日厳重に温度管理されているそうです。

酒造りは、米、水、そして杜氏の腕。それらが一番大事だそうです。今年は韓国から日本酒作りを学びに来られている方もいらっしゃるそうです。


山名酒造さんでは米作りから農家と二人三脚でがんばっておられるそうで。有機栽培された酒米もあり、見た目にも、味もそれぞれ特徴がありました。そのお米の味を生かした酒造りもされていて、頒布会もされています(兵庫北錦・五百万石・野条穂・ゆめおとめ)。

これはお酒の絞り機。古いタイプの絞り機で効率はあまりよくないそうですが、その分お酒にはいいそうです。今絞られているお酒は特別なお酒で、あるグループが自分たちのために作ってもらわれているお酒だそうです。

これはその絞りたてのお酒。まだ濁りもあり、ちょっと緑色していました。ほんの少し味わわせて頂きましたが、一回目、また2回目と、たかだか数時間しか立っていないのに味が変化していました。

作業が一段落したので、母屋に行って朝食を。お母さんの手作りで、近所の農家で取れた卵とかす汁、お漬物。どれもおいしくて、思わずお代わりをしました。さて、そのあといよいよお米の蒸しです。

これが本日蒸されるお米。丁寧に水洗いされています。

二人掛で蒸し器の中へ・・最後には丁寧に均等にならされ、さらにその上に麹用のお米が居られます。


昔からの大きなお釜。いまはボイラーからの蒸気ですが、昔は薪で焚いたそうです。現在もいざというときの為にかまどがそのままになっているそうです。

さて蒸しあがったお米は、最初は麹用に室に入れられます。ここは雑菌が入るといけないので、私たちは入れません。そのあといよいよ・・です。

もうもうとした湯気の中に蒸しあがったお米が・・

そして、ご主人自らひねり餅を作ってくださいましたが、なんともいえない甘みがありおいしかったです。この甘みを麹菌がお酒に変えてくれるのでしょうね。

こんな感じで、まだまだありますが、とりあえず見学は終了。
この後は篠山にお蕎麦を食べに・・・