父親の影響で小学生の頃から謡のお稽古に行かされ。でも、なぜか不思議とイヤではありませんでした。中学生の頃はクラブなどでお稽古はお休みしましたが、代わりに能楽堂へはせっせと足を運んでいました。20歳からは、改めて謡のお稽古をはじめました。その後結婚子育て中も休みながらも続けてきましたが、今ごろやっと謡の良さが少し分かってきた気がします。そんな時にはじまったのが「謡講」の催し。町家の座敷、薄暗い中、衝立、屏風の向こうから、時にはろうろうと、時には切々とうたわれる謡、暗いからこそ研ぎ澄まされる聴覚。視覚に頼らないからこそ出来る無限の表現。
今回は20回記念の会で、一部が「砧」二部か「道成寺」どちらも人気のある、しかし難曲中の難曲。いまからわくわくしています。