京つう

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Posted by 京つう運営事務局  at 

2007年12月31日

炉開きと終い天神

謡講のあくる日は、いよいよ炉開き。

以前の我が家の近く、ろーじの中ですが、素敵な町家の2階に新たに炉を切られたので、これからしばらくはそこでお稽古をしますが、そのお稽古も兼ねての炉開き。


床のしつらえ。
宝船の掛け軸に青磁の花入れ、お花は使いまわしの(笑)寒牡丹。香炉は亀。炉開きにふさわしいお目出度い取り合わせ。


重菓子は、末富の特製「雪の山道」お干菓子は伊織製の「松と雪輪」。実はこちらも苔香居のおあまり。でも、こんなおあまりなら大歓迎。

ご亭主はこの家のご主人。お茶のお稽古はまだ半年余り、それも月に一度だけ。それでも何とかまがりなりに格好が付くものですね。ちなみに半東は私が勤めさせていただきました。こちらもはじめての経験ではじまってからの裏方は一手に引き受けて、いい経験になりました。


炉開きの次の日は「終い天神」北野天満宮の縁日です。この縁日は近くだという事もあって、何度も足を運んでいますが、さすがに「終い天神」普段以上の人出です。あれこれ物色しながらぶらぶらしていましたが、普段使いにちょうどよさそうな火箸を見つけたので、それを買って、粟餅屋さんで一服しようと店まで行きましたが、すごい人なので買って帰って家でゆっくりする事にしました。家が近くだとこういう時に便利ですね。

この後は年末の準備、祝い膳、お重をだして、大掃除。

とここまで書いてやっと追いつきました。
家内は4月からデパートの食料品売り場の責任者をしていて今日も出ています。そんなこんなであっという間の一年間でした。さて来年はどんな都市になるのか・・。

こんなつたないブログにお越しいただいたみなさん、どうぞ来年が皆さんにとって実り多い年になりますように・・。
そしてことし同様よろしくお願いします。
  


Posted by 山名騒然  at 16:19Comments(2)くらし

2007年12月31日

今年最後の謡講へ行って

今日は「大つごもり」今年もあと数時間。
急いで追いつかないと・・(笑)

22日は前にもご案内しました、今年最後の「謡講」。場所も杉本家という京都市中にある最大級の町家です。

一部は「玄象」琵琶にまつわるお話です。謡に先だち今回は装束の着付けが見られました。二部は「江口」こちらは西行法師と江口の君とのいきさつにもとづくお話です。

これは後シテの装束ですが、どのような装束を選ぶかはシテの考えによります。今回は一番オーソドックスな着付け、大口袴に壷織の着付けです。幾重にも重ねて着ます。


薄明かりに中で見る姿は陰影がくっきりとして、能楽堂とは違ってさまざまな表情が見れます。


この日はあいにくの雨。年末でもあり、少ないかと思っていましたが、案外多くの人が来れれたのでびっくりしました。
  


Posted by 山名騒然  at 16:07Comments(0)くらし

2007年12月30日

終い弘法とお茶会

今朝の京都は朝、みぞれが降りました。
予報どおりで初雪だそうです。でも、初雪と言う割には雪が混ざっていなかったように思うのですが・・。

今年も後二日、早くUPしないと追いつきません。がんばります。

修学院離宮の次の日は、午前中は「終い弘法」午後からは苔香居でのお茶会と大忙しの一日でした。
「終い弘法」いや「弘法さん」すら行ったことがありません、今回はとても楽しみにしていました。


北門から入りまず店を冷やかしながら方丈のほうへ、途中鯛焼きを見つけてまずパクリ。
暖かくて表面はパリ、なかわほくほくで美味しかったです。


方丈前の風景、お茶道具なども所狭しと並んでいました。

建物の内部は撮影禁止でしたが、どれも圧倒的な迫力で迫ってくる仏像たち、この次は縁日でない日にゆっくり来たと思いました。


方丈をあとに、五重塔へ。名神高速への行き帰りに外から見るのとは大違い。とても大きくてこちらも迫力がすごい。お正月は内部に特別に入れるそうです。

大急ぎで東寺を後にして、苔香居へ。
今回のお茶会は、苔香居の友人たちが催すお茶会で、お茶の造詣の深い方ばかり。細見美術館館長、一保堂社長ご夫妻、末富のご子息、などなど総勢18名。私たちのお茶会とは違い、準備にも緊張感が漂います。私はもっぱら掃除と案内係をおおせつかりました。

今回の亭主はもちろん苔香居主人、山口さん、半東は細見さん。先週お2人で道具合わせをされました。


お茶室のしつらえ。
いちいち説明はしませんが、どのお道具もすごい物ばかりだそうです。(私にはよくわかりませんが)


床のしつらえ。
青磁に入れられた寒牡丹。この花はこの後3回使いまわしされました。


炉と煙草盆。

二席のお茶が終わったあとは宴席。そして終わる頃にはもうすっかり闇に包まれていました。



  


Posted by 山名騒然  at 19:31Comments(2)くらし

2007年12月29日

蕎麦屋「塩釜」

修学院離宮の見学が済むとちょうどお昼ごろでしたので、近くにあるお蕎麦屋「塩釜」に行きました。


蕎麦定食を頼みましたが、もり蕎麦のたっぷりあること・・。
歩いてお腹がすいていたからではないでしょが、とても美味しくいただきました。
  


Posted by 山名騒然  at 14:35Comments(0)くらし

2007年12月29日

炉開きの準備と修学院離宮

年末の掃除、みなさん進んでいますか?
私も真っ最中ですが、ちょっと一息・・・。

「平家琵琶を聞く会」が無事終わった次の日は、新たに風炉を作られたお宅へ朝から準備に出かけました。週末にはお稽古を兼ねた炉開きをしますので、その準備も兼ねて。

それにしてもお茶をするとなると、さまざまな準備が要るものですね。

そして、そのまた次の日は修学院離宮へ・・・。
今年夏から2回目です。
紅葉はすっかり散ってしまって、なお且つ「中の茶屋」の書院が修理中で見られませんでした。


それでも柿の実が秋の風情を醸しだしてくれていました。
修学院の魅力の一つが回りの景色、田園風景を維持するためにご近所の農家に耕作をしてもらっています。


田園風景の中の道を登りきると上の茶屋。そのまた大刈り込みを登ると、それまで遮られていた景色が一気に見えます。一番高い所の建物からの池の景色。遠く愛宕山や御所も見えます。


庭をめぐっているときに見つけた測量の基準点、しっかりと「宮内庁」とあります。


池のほとりから見た臨雲亭。

約一時間あまりの行程でしたが、6名ほどのグループでゆっくりと見ることが出来ました。係りに方の道中お話を聞くと、秋の行楽シーズンはすごい人だったそうで、とても庭を味わうなど出来なかったそうです。ゆっくり庭を見るなら、12月が良いそうですよ。  


Posted by 山名騒然  at 14:31Comments(2)くらし

2007年12月25日

平家琵琶を聞く会

久しぶりのブログの更新です。
先週は多くのイベントが次から次へとあり、アップしているまがありませんでした。
これから年末に掛けて少しづつアップしていきます。

まず最初は案内もさせていただきましたが、18日に苔香居で行われ「平家琵琶を聞く会」
この会、平家琵琶の相伝者「鈴木まどか」女史が京都へ来られる機会に、何処か演奏会が出来る場所を・・という事で苔香居をご紹介させていただき実現した会です。

3時ごろからじょじょに参加者がおいでになり、まずお茶室で一服差し上げました。
今回の催し、お茶室もある苔香居での催しという事で、嘉永三年(1850)十月十九日、楠美太素の日記を参考に、当時の様子を再現する形での演奏会となりました。楠美太素は鈴木さんの高祖父にあたるかたで、苔香居も江戸時代末期の建物、今回の演奏会は幕末期の平曲の演奏会を再現したものと、とても感慨深いものとなりました。その日の日記には、旗本の那須家へ午後到着、那須家主人から薄茶をいただき、その後演奏、そして宴会・・そんな流れが書いてあります。

さて、苔香居では鈴木さんがお亭主をしてのお抹茶、お菓子は那須家では羊羹などとありますが、今回は中村軒のクリスマスにちなんだ上用饅頭でした。(画像がなくてすいません)とっても美味しかったです。その後庭園散策などしてもらった後、いよいよ座敷での演奏かいです。

まず、今日の演奏のお話、演目の紹介です。そして一句めは「康頼祝詞(やすよりのっと)」、私がたまたま謡いの発表会で俊寛の康頼を勤めたことにちなだ物です。




2句目は「海道下(かいどうくだり)」。
一の谷の合戦で生捕となった平重衡が、鎌倉の源頼朝の詮議を受けるため、京都から鎌倉まで東海道を下ります。蝉丸と源博雅(陰陽師に出てきますね)の話や、琵琶湖の名所、お能の「熊野(ゆや)」の場面など、名所とエピソードが盛りだくさんなお話です。特に熊野の所はお能との関連があり興味深く拝聴しました。


演奏会が無事おわり、皆さんに手伝ってもらってお食事の準備。今回の料理は木乃婦さんのお弁当。参加者が多才な顔ぶれで、お一人ずつお話や至芸を披露してもらいたいぐらいでしたが、時間もありませんでしたので、それはまた次回のお楽しみにしたいと思いました。  


Posted by 山名騒然  at 18:41Comments(2)

2007年12月05日

催し案内 その2



今年最後の謡講。
場所は京都の町家でも最大級の規模を誇る「杉本家」ふだんなかなか入れない町家のお座敷で聞く謡は格別の趣があります。

今回は佐々木装束さんの衣裳の展示とお話が聞けます。

  


Posted by 山名騒然  at 14:23Comments(0)

2007年12月05日

催し案内 その1


今日から一段と寒さが厳しくなりました。町家の我が家もパソコンをしているところは、内玄関のすぐ横。戸を開けると表からの冷気が一気に流れ込んできます。
12月、師走と何かと気ぜわしい時ですが、「忙中に閑」とばかりにイベントをいくつか紹介させていただきます。

みなさん「平家琵琶」と聞かれるとどんなイメージを思い浮かべられますか。一般的には「耳無し芳市」とかのイメージで、琵琶をかき鳴らす事をイメージされますが、実は平家物語を語る、語り物が中心です。ちなみに演奏されるのはマイミクのmadokaさんです。

その平家琵琶を聴く会を「きもの虫干しの会」をした苔香居で開きます。初冬の夜寒の中、語りと琵琶と・・・ついでに苔香居の紅葉をぜひお楽しみ下さい。

◆12月18日(火曜日)

      15時から 邸内開放
      17時30分から 平家琵琶
      19時すぎから会食 21時ごろ終宴

◆会費 8000円(お食事付)

定員25名(先着順)  


Posted by 山名騒然  at 14:19Comments(2)

2007年12月02日

北野天満宮 お茶壷道中

苔香居の虫干しの会が終わった次の日は、北野天満宮のお茶壷道中のお接待のお手伝いに出かけました。そのついでに神事に参加させていただきました。

北野天満宮の神殿に上るのはこれで多分3回目。たぶんというのは2回は確実に覚えているのですが、中学受験の時に父に連れられておまいりしたときに上った記憶がおぼろげながらあるのですが、確信がないからです。


神殿の奥に少し下がって、その先を上ったところに菅原道真がお祭りしてあります。



京都各地の産地から奉納されたお茶をお供えしてから、ご奉仕の役員の方がお盆に開けて改められます。後から聞いたのですが、今回最初に改められた方は初めてだそうで、お隣の方にしきりに確認しながらされていました。私もこの一年間初めての事が多く、あっという間の一年でしたが、たずねたずね、間違いを皆さんでフォローしてもらいながらだったなーーそんな事を思いました。



この後、なおらいがあっていよいよお茶のお接待です。お正客に一保堂のご主人。お点前は山口さん。どちらも旧知の仲とあって、いろいろ話掛けられたそうですが、それでも無事お点前をされたのは立派です。

もう一席という段になって山口さんの足が限界だと言うことで急遽私がお点前をすることになりました。今回は水屋だけと聞いていたので安心しきっていたのであわてましたが、先生が半東についてくださったので何とか無事済ますことが出来ました。これで2月から4回目のお点前。怖いもの知らずとはいえ、すごい経験をさせて頂いたものだと改めて感慨深いものがあります。

来年はいよいよお濃茶に挑戦します。  


Posted by 山名騒然  at 23:07Comments(2)お茶のお稽古日誌