我が家の近くに「立本寺」という日蓮宗京都八本山の一つがあります。地味なお寺で、普段観光客など行かないお寺ですが、冬の旅の特別公開で庭園と客殿が公開されています。
先週、お客様と二人で見に行ってきました。夕刻前、そろそろ一段冷え込み始めた頃でした。いざは行ってみると結構人が居てびっくり。この特別公開では解説が付きます。今回もすでに解説が始まっていましたが、途中から参加。
京都ではお寺の中で日蓮宗のお寺が一番数が多いそうですが、はじめて。仏像の配置など日蓮宗独特のものがあります。正面には六曲一艘の紺地の屏風があり、それぞれの面に五重塔が書かれていますが、それらがすべてお経の文字で書かれていました。人間の途方も無い営み、その執念に感心しました。
また、客殿に南面した庭園、また西の庭園、それぞれ趣が異なりとても素敵でした。客殿から渡り廊下を通って本堂へ、こちらも仏像もですが、後ろに書かれた十六羅漢が、彩色がはがれていますが、かえって水墨画風で表情があってすばらしかったですが、いかんせん寒くて寒くて。でも気持ちのいい寒さでちっともいやではありませんでした。

それでも山門の入り口には白梅が咲き始めていました。もうすぐはるですね。