京つう

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Posted by 京つう運営事務局  at 

2008年03月31日

土曜日・・お茶会の準備と謡講

 土曜日は朝から来週に行うお茶会の準備とお稽古、そして夕方には謡講に行きました。

次の日曜日、西山にある筍亭で花見の茶会が開かれます。昨年からお稽古を始めた初心者ばかり5名が、無謀にも立礼のお点前とお運びをします。

これまで何度か見よう見まねでお稽古してきましたが、本格的には今日が最初で最後。100人あまり来られるそうですが、どうなることやら・・。

それが済んでから謡講の今回の会場の秦家に直行。ぎりぎり最初のお話の途中に入らせていただきました。

今回はこれまでとは違って独吟があります。「独吟」とは字のとおり一人で謡います。人物も謡分けないといけないのでよほど力量のある方で無いと難しいのですが、井上先生の独吟が聞けるなんっていう機会はそうありませんので、さすがに立すいの余地が無いぐらい大勢でした。
解説の後、いつものように吉浪先生と二人で「経正」

そしていよいよ独吟で「隅田川」でした・・・・が突然最初の出だし、ワキの名宣から謡いだされました。普通独吟は一曲の一部分、聞かせどころだけなのですが。これはどうしたことか、結局全曲一人で謡いきられました。

さすがの私もびっくりしましたが、身震いするぐらいすばらしかったです。特にクライマックスの念仏を唱えるところから、不覚にも目からよだれが・・。

一部は「三井寺」でしたが、残念ながらいけませんでした。両方聞きたかったです。

隅田川が始まったころはまだ明るかったですが、終わった頃にはすっかり暗くなっていて。謡講の雰囲気はやっぱり暗くなってからがいいですね。  


Posted by 山名騒然  at 17:39Comments(4)くらし

2008年03月22日

卒園式

今日は朝から雲ひとつなく、前日の風もやみ、いいお天気、

今日は孫の卒園式。しばらく単身で神奈川へ行っていた息子も帰ってきて、3人で出かけました。

小さい頃から、雨の日も風の日も通った大徳寺保育園とも今日でお別れです。保育園の皆さんありがとうございました。

母親が着ている着物は、結婚を記念して作った着物、帯は家内の物、バックは岡島。  


Posted by 山名騒然  at 16:51Comments(2)くらし

2008年03月20日

おくどさんでご飯

いつも話題にしています苔香居。

ここには五つ釜の立派な「おくどさん」があります。


いつかこれでご飯を炊きたい・・と思っていましたが、念願がかないました。
「京すづめ」さんのご協力で、京左官職の奥田信雄氏が使えるように手を入れてくださいました。


3月9日、晴天で温かい日でした。総勢30名あまり。みなさん懐かしそうに見ておられました。


いよいよおくどさんに火が入ります。私の小さい頃は薪を組んで、そこに火の点いた新聞紙で点火させたものですが、今回は簡便な方法で、空消しにガスで火をつけておくどさんへ。その上から薪を入れていきます。


火というものは不思議なもので、なんとなく心まで温まってきます。

あれこれ言っているまに・・・




おいしい、おいしいご飯が炊けました。


あまりのおいしさに何度もお変わり、釜にこびりついたおこげのまたおいしかったこと。

またチャンスがあればやってみたいですね。  


Posted by 山名騒然  at 15:13Comments(2)くらし

2008年03月18日

中村藤吉本店へ

JR宇治駅近くの商店街の中にある本店は、立派な店構えです。
中庭をはさんだ、たぶん元工場を今はカフェにされているのでしょう。しばらく待って私はアイスクリームを頂きました。

味は、甘さも控えめで、抹茶の香り味もそれなりにしていて、まずまず合格でした。でも出来ればもう少し抹茶の味が濃いほうが私は好きですが・・。

それにしても、入ったのが3時前でよかったです。私も少し待ちましたが、その後次々と待たれる方が増えてきました。


それにしても由緒ある立派な建物で・・・

お座敷のはるか向こうには立派なお仏壇が・・しかもおロウソクにもしっかり火が点いていました。
  


Posted by 山名騒然  at 11:20Comments(0)くらし

2008年03月16日

佐川美術館から宇治へ

昨日はお天気も良くて、家内と二人で佐川美術館へ行ってきました。
昨年に招待券を頂きながらついつい日が伸びてしまっていたのですが・・。

佐川美術館は琵琶湖大橋の東側すぐにあります。
京都から行くにはいくつかのルートが考えられますが、我が家のナビは山中越えを選びました。他には三条通りから山科湖西道路を行く道、途中越えの道、大津から湖岸道路を行く道などが考えられますが、久しぶりにナビ通り山中越えで行くことにしました。山中越えは比叡山ドライブウエイ入り口を越えていく道で市内北がわから湖西に抜ける昔からの道、途中には白川ラジューム温泉という昔からの冷泉もあります。


佐川美術館は今回がはじめて。昨年楽家の為にあらたに展示場とお茶室が出来ました。湖国を象徴するように、池が回りに配置され、絶えず水を意識される造りになっています。

主な展示は「平山郁夫」と「佐藤忠良」と「楽吉左衞門」の三つですが。行く前は楽さんの作品を期待していたのですが、平山さんも佐藤さんもすばらしい作品で、出かけていった甲斐がありました。

これは楽さんの作品を展示した建物の入り口ですが、階段を下りていくと大きなスペースが目の前に広がります。そしてその先には地上から光が降り注いでいて、あたかも水の中に居るような錯覚を覚えます。楽家当代の作品もこれまでの楽のイメージくつがえす斬新なものばかりでした。


あいにくお茶室の見学は出来ませんでしたが、比叡、比良の山々が望める広々とした空間は京都では味わえない感覚ですね。




この後、お天気も良いので湖岸道路を南下、唐橋から南郷、宇治へとドライブ。
宇治でちょっと休憩。せっかくだから今話題の「中村籐吉本店」へ。事前に何の下調べもしていなかったのですが、こうゆう時はナビが威力を発揮します。

続く・・・
  


Posted by 山名騒然  at 12:24Comments(3)くらし

2008年03月14日

江戸時代の暮らし

最近江戸時代の事が話題になることがおおいですね。
私自身も江戸時代の庶民の暮らしぶりにとても興味があります。

最近も新聞に・・「現在の歴史教科書には鎖国の文字がほとんど使われなくなった。これは江戸時代が決して海外に門戸を閉ざしていた訳ではないということが定説になってきたから」と。

私が最初に江戸時代に興味を持ち出したのはNHKの「お江戸でござる」の番組をみてからです。それまで描いていた江戸時代のイメージがいかに違っていたか。

この本はその「お江戸でござる」に出演していた杉浦日向子さんが監修し、杉浦さんの挿絵とともに江戸時代の庶民の暮らしぶりをつづった本です。

この本の中で特に興味深かったのは、「当時は黙読が出来なくて、声に出して読まないと頭に入らない、高札場などではそれぞれが声に出して読むので輪唱のようになる。貸本では座敷で一人が読んで、女性が出るところになると「じゃや女将ここから読んで」とバトンタッチしてそれをみんなで楽しむ」のだそうです。

江戸時代に京の町衆の間でさかんに行われた謡講、これもひょっとしてそんな事と関係があるのかもしれませんね。

それにしても惜しい方を亡くしたものです。  


Posted by 山名騒然  at 10:10Comments(0)最近読んだ本

2008年03月12日

貴賓点前と濃茶

先週のお茶のお稽古は、貴賓点前と濃茶。

貴賓点前は何度か見たことはありますが、実際にするのははじめて。2回させていただきましたが、貴賓台の扱いがなかなか面白いですね。

濃茶のほうは手順はほぼ覚えましたが、水差しの蓋を開けるのを忘れる癖がなかなか直りません。  


Posted by 山名騒然  at 23:42Comments(2)お茶のお稽古日誌

2008年03月12日

「日本女性の時代装束展」へ行ってきました。

今日は午前中岡崎まで出かける用事があったので、ついでに京都市美術館で開かれている「日本女性の時代装束展」に行ってきました。


昭和6年から8年までの3年間だけ開催されそのご姿を消してしまった「染織祭」。古墳時代から江戸時代まで各時代の代表的な女性の装束が、当時の職人の技術の粋を集めて作られたそうです。


古墳時代は今と違って左前に着ていて、よくはわかりませんが、このまま発展すると朝鮮半島で見られる「チマチョゴリ」に似ているような気がしました。ところが平安時代になると一気におもむきが変わり、それからの変化は見事なものです。

15日までともうあまり期間がありませんが、ぜひ行かれると面白い発見がいろいろあると思います。  


Posted by 山名騒然  at 21:42Comments(2)

2008年03月11日

山名酒造へ おまけ

今回の山名酒造さんへの訪問のもう一つの楽しみがありました。
それは篠山のお蕎麦屋さん「一会庵」へ行くこと。私も今回はじめて知ったのですが、蕎麦通の間では有名なお蕎麦屋さんだそうです。しかも山名酒造さんで特別に造られたお酒があるそうです。

場所はみんなおよそしか知らなくて、とりあえず篠山の市街地を抜け東へ進むと、田んぼの中にぽつんと茅葺の家が見えますが、看板も案内標識もなにもありません。たぶんそこだろうと見当をつけて田んぼの間の道を行くと、まちがいなく「一会庵」でした。

外見からは普通の農家そのもの。しらなかったら見過ごしてしまいそうなたたずまいです。
少し早かったので外で待たせてもらいました。


火鉢がたくさん並んでいます。

薪ストーブにも火が・・面白いことに煙突は途中で切れていて、屋根裏に煙が行くようなつくり。これで萱を守っているのですね。

座敷には囲炉裏も二つあります。一番乗りでしたので、一番奥の囲炉裏のそばに陣取りました。



そして、蕎麦をまちました・・・。

出てきた蕎麦は十割そば。
でも・・もちもちっとして、とても十割とは思えない食感でした。蕎麦も自家製だそうで、そのせいもあるのでしょうし、腕も当然あるのでしょうが、これまで味わったことがない感触でした。

で・・思わず「そばがきぜんざい」も注文。こちらもホクホクとしておいしかったです。



この後篠山の小田垣商店へ豆を買いに・・そうするとこの立派な建物もつい最近登録文化財に指定されたとか・・あいにくご主人はお留守でしたが、すこし建物を見せていただきましたが、奥には立派な井戸もありました。

こうして二日間の旅も終わりを迎えました。  


Posted by 山名騒然  at 11:21Comments(0)

2008年03月06日

お茶会とお茶事

あっという間に今年も三月ですね。

ここ数日は山口家でのお茶会、お茶事のお手伝いをさせていただきました。

2日は100人あまりの方がお越しになるお茶会。

この時期ならではのお雛様の趣向。


ここは待合。香煎茶が自由に飲めるようにしつらえてあります。
写真には写っていませんが、右の床の間にはガラスの立雛が飾ってあって、今日の趣向が暗示されています。


こちらはお菓子席。いつも虫干しの会ではメイン会場になる座敷です。


そのお菓子席に飾られたお雛様。
数年がかりで製作された大木丸平謹製のお雛様です。衣装もすばらしいですが、お顔がなんともいえず素敵です。


今日お手伝いに来られたみなさんと、山口家当主とでまずはお茶を一服。
この時期ならではの掛け釜と徒然棚。はじめて見る棚で、扱いが面白かったです。



床の間。
花入れは大鼓の胴。これも雛飾りの五人囃子を連想されます。


お花は唐桃、裾には菜の花があしらってあって春らしい風情でした。

お茶事も基本的には同じ取り合わせでした。


そうそう、お菓子は桂中村軒特製のお菓子。銘は「さしも草」

さしも草とは・・ヨモギの別名。邪気を払う力があるそうです。

二日間裏方で走り回り、時々は庭を案内したりして、足腰がさすがに疲れましたが、先生それぞれのやり方があって、いい勉強になりました。
  


Posted by 山名騒然  at 10:21Comments(2)