11月22日、市内では時代祭りでにぎわっていますが、その夜山深い鞍馬寺では火祭りが行われます。
京の三奇祭の一つ「鞍馬の火祭り」は千年以上続く由緒あるお祭りです。しかし、経費の問題や人手不足の問題で何度か存続の危機に立ち、現に昭和53年には一度中断してしまいましたが、鞍馬の人々の祭りに掛ける意気込みで翌年再び行われるようになりました。
今回2回目の訪問ですが、以前には感じなかった地元の人たちの思いがひしひしと伝わってきました。
貴船口までタクシーで、そこからは鞍馬まで徒歩で行きます。街道沿いの家々ではさまざまなしつらえがされています。メインの松明も大きいのやら小さいのやら。鎧の飾りにの前にはなぜか生姜と大根がお供えされています。

この松明を担ぐ男の子、小さい頃から、いや母のお腹の中にいるときから祭りの空気を吸って大きくなってきた子どもたち、文化や伝統はこうして引き継がれていくのでしょうね。

京都のお祭りならではの剣鉾(祇園祭の鉾の原型)。面白いのは天狗の面が付いていること。鞍馬の天狗を現しているのでしょうか?

祭り飾りの前で記念撮影させていただきました。
お宮から出された神輿の前、ご神火がかがり火に灯され、いよいよ祭りの始まりです。
この後、家々から松明が「さいりょう さいれい」の掛け声とともに街道を練り歩きます。最初は子どもたちがきれいな模様の長襦袢を上に羽織った上に松明を担いで練り歩きます。中には3歳ぐらいの子どもも。

見物客からは思わず拍手が・・。こういう経験を小さい頃にするとやめられませんね。
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