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Posted by 京つう運営事務局  at 

2007年09月26日

ジジ馬鹿、ご勘弁下さい

先日孫の通っている保育園に敬老参加に行ってきました。

孫が通っている保育園は大徳寺玉林院にある大徳寺保育園。不思議なご縁で、最初は中京から通っていましたが、引越ししてからは少し近くなりました。

あの豪商鴻池の菩提寺でもあり、国宝のお茶室もある由緒あるお寺です。

お遊戯室で孫の様子を見た後、お茶室に移動。クラスごとにお茶室に入って、静かに待っていると、子供たちがそれぞれの祖父母にお茶を運んで来てくれました。


最後に孫からもらったプレゼントがこの色紙です。
どうです、立派に書けていると思われませんか。ピーピーないていたあの子がもうこんなに成長したのかと思うと感慨もひとしおです。

それにしても、祖父馬鹿でしょう。お笑い下さい。  


Posted by 山名騒然  at 21:36Comments(4)くらし

2007年09月24日

能「定家」

連休みなさんはどんな風にお過ごしですか。

私は22日に東京国立能楽堂へお能を見に行ってきました。「喜正の会」といって、観世喜正氏が自らの研鑽の場として年に数回催されています。毎回魅力的な番組ですが、今回は「定家」

いかにも能らしい能。
題名に「定家」とありますが、主人公は式子内親王、定家と契り深い高貴な女性。しかし、早くに亡くなってしまわれます。しかし定家は忘れられず、死後も葛となって式子内親王の墓所にまとわり付きます。その執心の為に内親王は死後も苦しみ続けることになります。その執心から逃れるため、旅の僧の前に現れ、弔ってもらうように頼みます。一時は読経のため浮ばれかけますが、再び葛にまとわり付かれてしまいます。この葛は後に定家葛と呼ばれます。

この舞台になったところが我が家の近く、千本今出川。間狂言の語りにもその事が出てきます。現在は般舟院というお寺があり、その近くに皇室の墓所もあります。そして、内親王のお墓はその墓所の中に今もあるそうです。

式子内親王にどんな罪があって浮ばれないのか、ただ単に定家の思いが強かっただけではないのか。それなのに・・・今も定家葛にまとわり付かれたままなのでしょうか・・・それとも・・・

「喜正の会」は三役(脇、囃子方、狂言)がすばらしい方ばかり、そんな中で舞われる喜正氏はどれだけ緊張され、勉強されているのか。今回も、すばらしい舞台でしたが、特に私が感じたのはシテの謡でした。式子内親王の思いが十分に伝わってくるすばらしい謡でした。  


Posted by 山名騒然  at 15:30Comments(0)

2007年09月20日

謡講のご案内

さて先の松花の会の感想のときにお話しました「謡講」へのご案内です。

日時 9月30日 一部 2時開始  二部 5時開始
場所 ちおん舎(西村家)中京区衣棚三条上ル
番組 一部 「三輪」  二部 「松虫」



どちらの演目も秋にふさわしいものです。

ちおん舎は、450年前に京都で創業された法衣商のご自宅。とおり名の「衣棚」とは、法衣商が多くあったことからといわれています。現在の建物は大正4年に建てられた、大きな町家です。

町家と謡と両方が楽しめると思います。ぜひ秋を風情をお楽しみ下さい。  


Posted by 山名騒然  at 13:35Comments(0)

2007年09月18日

お茶会で・・・

みなさん連休はいかがお過ごしでしたか。
京都は連日残暑が厳しく、バテバテです。

ところで15日は北野天満宮でお茶会でした。
2月に初めてお茶会に参加させていただいたのと同じ「松向軒」でしたが、グループが違うらしく、先生はいつも以上に緊張されていたようです。

まずお献茶のお席があり、そのあと順番にお点前が回ってきました。
私がお点前をしたときはお席いっぱいの人で、何がなんだか分からないうちに終わってしまいました。


水差しは「信楽」特に銘などはありませんが、なかなか趣のある造りです。お客様からもずいぶんお声が掛かりました。でも、少し水がもります・・。お釜もつまみがリング状になった「かきたてかん」。


お床の掛け軸は、「虎渓三笑」にちなんだものです。




今年3回目のお茶会。それなりに水屋の段取りも分かりかけてきましたが、それでも出来ることと出来ない事があり、先輩からの何気ない言葉が勉強になります。

それにしても暑い一日、一応水屋にもクーラーがあるのですが、利きが悪く参りました。  


Posted by 山名騒然  at 15:28Comments(4)お茶のお稽古日誌

2007年09月12日

9月9日は重陽の節句

それに先立つ6日にお茶会があるので出かけてきました。場所は西陣のど真ん中。古い機家さんのお宅。大正時代に建てられたものを近年改修された所です。庭には裏千家お家元監修のお茶室。

ところが、あいにくご主人がお怪我をされたとかで、お茶会は中止でしたが、お菓子とお抹茶だけいただき、お茶室の見学をさせていただいて帰りました。

裏にある機場の見学もさせていただきました。綴れ織を織っておられましたが、現在日本で綴れ織を織っているところは少なくなって、ほとんどが中国で織られています。国内の織り手の高齢化の問題もあります。さまざまな問題を抱えながらも、このような老舗ががんばって、いいもの作りしてほしいものですね。


写真のお菓子の銘は「着せ綿」。お盆の向こうにあるのは、菊の葉を浮かべた菊酒。
おいしいお酒でしたが、あいにく下戸の私にはちょっとだけしか味わえませんでした。
  


Posted by 山名騒然  at 18:10Comments(4)お茶のお稽古日誌

2007年09月12日

「松花の会」に行って・・

「お能へのお誘い」でご案内させていただいた「松花の会」に行って来ました。

6月に東京で同じ「景清」を喜正氏のシテでみました。くしくも東と西で同じ演目を続けて見る機会を得ました。

今回の「景清」は、ほとんど動きらしい動きの無い能ですが、しかしストーリーは非常にわかりやすい演目です。

始まる前に藁家の作り物が出され、シテはその中に前半は座ったまま。後半は藁家から出てきますが、座ったきり、多少左右前後には動きますが。最後に別れの場面で立ち上がりますが、ツレの背中を手で押す動作があるだけ。動きが少ない分、少しの動きでシテの感情を表現する難しさがあります。東京では正面の席でしたが、今回は脇正(舞台の向かって左側)シテの動きを斜めから見る形で、東京では気づかなかった動きなど、発見もたくさんありました。

それにつけても、一曲の中で3度胸にこみ上げて来て、とってもすばらしい舞台でした。また、その少ない動きを、すばらしい謡がおぎなってあまりあるぐらいすばらしい謡でした。

息子さんの「小鍛冶」も元気はつらつとした舞台で、あら削りですが、こちらまで元気になれそうな気がしました。

来年は9月7日 また「ろうそく能」を考えておられるそうです。

そうそう、今日お稽古日で、幸いどなたもおられませんでしたので、ひとしきり昨日のお能のお話を聞かせて頂きました。「一番の問題は無事に立てるかどうか」 舞台を終えて荷物を片付けに嘉祥閣帰って二階に上がろうとしたら、足が上がらなかったそうです。それだけ足に負担があるのですね。

こんなお話が聞けるのはお稽古させて頂いているものの役得ですね。

そして、このすばらしい謡を京町家で聞ける機会があります。改めてご紹介させていただきますが。ぜひ体験してみてください。  


Posted by 山名騒然  at 09:24Comments(0)