14日は、朝少し雨が降りましたが、その後は回復して、まずまずのお天気の中無事お茶会が終わりました。

今回はお点前以外は裏で茶せんを降らせて頂きました。点てやすい物、なかなかうまく点てられない物など、お茶碗それぞれに個性があって面白かったです。

お点前をする順番を最初にアミダで決めたのですが、最後に金毛院のご住職のご家族の方と社中の方にお茶を点てる事になって、急遽二回目のお点前をさせていただきました。一回目にちょっとしたミスがあり、それ以外にも緊張で細かい所で気になったところもあり、それを気をつけながら、なんとか今回はうまくお点前ができました。

今回のお茶の趣向は、床の間の掛け軸。白隠さんの猿の絵ですが、水に映る月を取ろうと手を伸ばしている様が描かれています。この日は丁度中秋の名月。季節にぴったり。それと書が書き添えられています「さるとては ようできました 吉田殿」吉田兼好が宮中を去るときに掛かれたものだそうです。違い棚には硯箱。その硯箱から飛び出た墨が床の間に・・・床には墨の形をした香合が・・。この香合は、小川破笠(おがわ はりつ)作で、本当の使い差しの墨のように、端がめくれたようになっていて、細かい細工がされています。

その他にも、水差しは佐波理、主茶碗は黒楽、替茶碗は「武蔵野」の名がある尾形乾山作、風炉は・・釜は・・・と書き出したらきりがありません。ある方が会記をみて、男性の方かと思ったとか。私にはよくわかりませんが・・。

床の向かいは丸窓があり、そこからの眺めがすばらしく、四畳半のお茶室でありながら、あまり狭さを感じませんでした。
そうそう、金毛院はもともとは法然院の隠居寺として建てられたのだそうです。現住職はまだお若く、3歳ぐらいの小さなお子様と一緒にお茶室に入られましたが、さすがにきちんとして、お茶を召し上がられていました。