23日から三日間、苔香居で開かれた紅葉ときもの虫干しの会が無事終わりました。
直前の19日に京都新聞で取り上げてくださいましたが、その直後からひっきりなしに電話が
なり、そうそうに定員になりました。
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007111900077&genre=M2&area=K1K
当日までお電話いただき本当に申し訳なかったのですが、来年のゴールデンウイークにも再び行いますので、そのご案内をさせていただくことにしました。

玄関先の展示(おもに夏物)
10時の開場と同時に次々とお越しいただき、私は説明におおわらわ・・とうとう昼飯もお茶さえ飲む時間がありませんでした。
それでも、どの方も熱心にご覧いただき。つぎつぎと質問されたり、むしかのお話をきかせてくださったり。最終日には山口家のゆかりの方がお越しになり、お茶室を建てられたときのお話など聞かせていただけました。
主な会場となる座敷の様子。5月の第一回とほぼ同じ内容です。



おばあちゃんの婚礼衣裳がメイン。三枚重、二枚重、おばあちゃんの絽刺しの帯など、それと今回はお母さんの訪問着も特別に出してくださいました。正面左の床に飾りましたが、なかなか斬新が柄、「ダリア幻想曲」という題が付いています。
次の部屋には、今回新たに蔵の長持から出てきたお布団を展示しました。真綿の立派なお布団で、これもおばあちゃんのお嫁入りの布団。大正12年2月のお嫁入りですので、かれこれ84年経っている事になります。

ちなみにこの長持からは丸帯も一本出てきました。年代や柄から考えると三枚重の上に締められた帯かもしれません(確証はありませんが)。

今回長年書斎として使われていた部屋も展示スペースと使えるように整理。出窓にはおばあちゃんの作品のバックや愛用の草履も展示しました。

そして最後の展示はおばあちゃんが書き留めた着用の記録が掛かれた文庫。来年からはいよいよこれに手をつけようと思っています。
おかげさまでたくさんの人に来ていただきましたが、十分楽しんでいただけたか、説明不足や特にお蕎麦の所では長く待っていただいたりしてご迷惑をおかけしたと反省しています。それでも直前の冷え込みで紅葉が進み、秋の風情はお楽しみいただけたのではないでしょうか。
