京つう

日記/くらし/一般  |上京区

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Posted by 京つう運営事務局  at 

2008年12月30日

今年最後の能

今年も、もう残すところあと一日、みなさんにはどんな一年でしたたか。
さて、ことし最後の東京行はお能の会でした。場所は国立能楽堂。代々木果迢会10周年記念別会。

番組は

能   清 経 恋之音取 シテ 小早川 修
狂言  福の神        シテ 山本 東次郎
   一調  笠之段     謡  浅見 真高
能   巻 絹         シテ 浅見 真州
能   望 月         シテ 浅見 慈一 

行く前の期待の一番は何といっても清経の恋の音取でした。数年前に京都の観世会で見た梅若六郎氏と藤田六郎兵衛氏、井上嘉介氏とによるものが、鮮烈な印象があるだけに今回も大いに期待していました。今回の笛は一噌仙幸。関東の笛方の人はあまり知りません。端正な佇まいに冷え冷えとした風情が感じられましたが、そこから醸し出される笛の音はさすがに素晴らしいものでした。いよいよシテの出。笛方が一歩舞台の前へ出、揚幕の方へ向き、静に笛が吹きはじめると、揚幕が半分だけ上がり、その向こうにシテの清経が。笛の音に合わせてシテが橋掛を進んで行きます。笛が止まれば、シテも止まり、笛がはじまるとシテも進みます。お互いの呼吸、間が一番の見所です。今回の清経、緊張感のあるいい清経でした、が欲を言えばもう少し風情が感じられればと思いました。

その後、一調 巻絹がありましたが、それは飛ばして。最後に望月。

これはとりあえずお囃子がすごかったです。今回の会すべてがそうなのですが、特に笛が秀逸でした。望月の笛は一噌幸弘氏。見た目は細く華奢な感じでしたが、力強くも、また優雅にも吹き分ける笛の音にいっぺんに魅了されました。望月では後半にシテが獅子を舞うのですが、小鼓は鵜澤洋太郎氏、大鼓は亀井広忠氏、太鼓を金春惣宗右衛門氏。このお囃子を聴けただけではるばる東京まで行った甲斐がありました。
それぞれの気迫と間がすばらしいく、残念ながら京都ではなかなか聞く事が出来ない物でしょう。ある意味で東京のはストイックは演奏、京都のはんなりした演奏。それぞれが個性的で、私はどちらも好きです。しかし、これだけ緊張感のある舞台を3番も一日に見るのはさすがに疲れました。京都のはんなりした舞台が恋しくも感じた一日でした。

そうそう、見所のみんさんのお着物姿もしっかり見させていただきました。  


Posted by 山名騒然  at 21:53Comments(2)

2008年12月16日

謡講での砧は・・・

「砧(きぬた)」 世阿弥作といわれ、「申楽談義」に「静かなりし夜、砧の能の節を聞きしに、かようの能の味わいは、末の世に知人有るまじければ、書き置くもものぐさき由」と言わしめた曲。

その砧の謡が今年最後の謡講で謳われるので聞きにいきました。場所は市内のど真ん中、おくどさんも、通り庭も、じんとぎに流し、その横には井戸と、昔のままに残った京都の典型的な町家。すっかり暗くなった町家で、今まさに申楽談義のそのままに、静に砧の謡がはじまります。

夫を思い、切々と謳われる砧の段。数年前に会でシテを謳ったので、歌詞も頭にありなおさら聞きごたえがありました。

年の瀬にいい時間が過ごせました。  


Posted by 山名騒然  at 21:50Comments(0)

2008年12月11日

七五三の写真・・・ジジばかですが

今日七五三の写真が、写真館から届きました。

さすがにプロだけの事はありますね。
綺麗にかっこよく撮れています。

一人ずつ、兄弟二人、そして家族で・・そして、その後、カメラマンの希望で、二人だけの写真を何ポーズも撮ってくださいました。その中から一枚、記念にプレゼントしてくださいました。これはこれでもとっても自然でかわいく写っています。
それなりのお値段でしたが、大満足です。
ジジばかですね。



  


Posted by 山名騒然  at 20:00Comments(0)

2008年12月10日

神戸でお昼

今日は久しぶりに神戸へ・・・。
午前中に仕事を終えて、さてお昼はどうしようと思ったのですが、ふとフロインドリーブへいくことを思いつきました。

以前はよくケーキやクッキーを買いに行ったのですが、震災後お店の場所が変ってからは、前は通った事があるのですが、その時は貸切だったりして行きそびれていました。今日は経実だから大丈夫かと思っていったらい、すっかりクリスマスムードでいい雰囲気でした。

今日はランチのお勧めを注文。スープ、サンドイッチ、飲み物、アイスクリームが付いて1050円。お腹がいっぱいになりました。

以前は教会だった建物が震災で使えなくなったのを、潰すのはもったいないと、修理改装してお店にされました。2階のカフェも天井が高く、ゆったりしていてとっても素敵でした。

この後、トアロードデリカテッセンでお買い物をして帰りました。普段はお昼だとこちらの2階のサンドイッチをいただくのですが、12月はお休み。でもたまには違う所へ行くもの良いですね。
  


Posted by 山名騒然  at 17:31Comments(2)くらし

2008年12月09日

京都国立博物館へ

東京から帰ってきた次の日、7日は久しぶりに京都国立博物館へ行きました。

普段は特別展の方ばかりで常設展に行くことはまれですが、今日はその常設展の建物が耐震工事でしばらく使えなくなるので、それを記念して(?)コンサートが行われました。

整理券をもらったら時間が開場までまだ時間があるので、常設展をみました。
小学生の頃から何度も来たところですが、改めてみるとすごい物ばかりです。一回には古代の土器や銅鐸などから仏像まで、2階は書画などがありますが、その中で染織工芸品の所へ、江戸時代の小袖に混じって小川破笠の作品が数点、それは見事な作品ばかりでした。

そうこうしている内に、コンサートの時間になり会場へ。京都市立芸術大学の学生さんのカルテット。若々しくていい演奏でした。

その後四条まで歩いて長竹へ。久しぶりにゆっくり出来た日曜日でした。  


Posted by 山名騒然  at 16:52Comments(0)くらし

2008年12月08日

和楽贔屓の会 永青文庫にて

目白にある永青文庫で今行われている「細川家の能面・能装束」にちなんで、細川元首相と増田正造氏のお話と解説を聞く会に行ってきました。

内容は期待した以上の物で、細川氏からは細川藩でどんな風にお能が行われていたのか、また明治、大正期、お祖父さん、お父さんのお稽古のお話も聞かせていただきました。細川藩では友枝家と桜間家がお抱え能楽師で、どちらの家も明治、大正、昭和と名人が排出した家です。ちなみに、私が習っていた英語の先生は桜間金太郎先生に習っておられました。

また、増田先生のお話もなかなか面白く、特に世阿弥時代の能面のお話や、いろいろな家元に伝わる面、はたまた遠目のきく面のお話など・・。

お二人のお話の後、展示場で実際に能面を見ながら、増田先生のお話を聞くという体験は得がたいものでした。とくに般若の名前の元になった般若坊の作った般若の面は気品と憂いがない交ぜになったすばらしい面で、一見の価値がありました。

終わった後は近くの椿山荘で、親子で来られていた方とお茶をして、今日の事を振り返ったり、余韻を楽しく過ごして、その足で京都まで帰りました。

ほとんど日帰り状態の東京でしたが、充実した一日で、疲れもあまり感じませんでした。

そうそう、少し時間があっので、近くを散策したのですが、例の蕉雨園のすぐ裏に、芭蕉の住んでいた所が公開されていて、入ってみました。


建物や庭などはその当時の物では無いそうですが、こじんまりとしてはいますが、とっても素敵なところでした。時々句会が開かれているそうです。


また、その横には、立派な公園があり、紅葉も綺麗でしたが、後で細川氏のお話にもこの公園の事が少し出てきて、先に見ておいてよかったと思いました。
  


Posted by 山名騒然  at 11:13Comments(0)くらし

2008年12月05日

謡講のご案内

今年最後の謡講の案内がようやく来ました。

今回は一部が「実盛」 二部が「砧」とどちらも重い曲ですが、じっくり味わうにはいい機会だと思います。

日 時 : 12月13日(土曜日) 一部 2時から/二部 5時から

場 所 : 長江家(下京区新町通仏光寺上ル)
http://machi.goo.ne.jp/0753511029  


Posted by 山名騒然  at 11:12Comments(1)催し案内

2008年12月02日

北野大茶会

昨日は北野天満宮の大茶会でした。

去年初めて行かせていただきましたが、ことしの当番は裏千家。昨年以上の混雑ぶりで、結局三席しか回れませんでした。それでも十分満足できる内容でした。

まずは本席へ、お茶壷道中で接待させていただいたお部屋が本席に使われています。で、接待の時にお部屋の畳など汚さないようにずいぶん気をつかいました。
本席は濃い茶席で、待合でお菓子をいただき、それが済むと席入りまで、会記や飾り付けられたお道具の拝見。そうこうする内に係りの方が来られて、「男性なのでどうぞお正客に」と一旦は固辞しましたが。大寄せですし、先生もいらっしゃる事なので、お引き受けしました。お濃茶の正客は初めての事で、戸惑うばかりでしたし、お声を掛けるタイミングも・・・・でもいい経験になりました。次回(いつの事かわかりませんが)もう少しましになりたいものです。

この後、歌舞練場のお席へ、このお席は上七軒の舞妓さんや芸子さんのお席で立礼のお席。昨年はお正客に座らされたので、ゆっくり見る事が出来ませんでしたが、今回はじっくり見れてもううっとり・・。

次のお席は西芳寺さん、祇園のお道具屋さんの源田さんのお席。このお寺は先生をはじめ社中の方もお稽古に行かれたいた事があったり、月釜に行かれていたりするお寺で、大炉もあり、花月の月釜もあったりするそうです。いつか行って見たいですが。さて、ここはお点前はなく、点て出しのお茶がのあと、飾り付けされたお道具の解説がありました。掛け軸は「懈怠(けたい)比丘不期明日」怠け者の僧に明日のことはわからない、そこから今を大切にと言うことで今日庵の由来となつた言葉だそうです。
そこでの解説が済むとお席の方に案内されてお茶室へ。そこでもいろいろと解説してくださいました。面白かったのは、仙叟の「矢筈釜」、湯気の出る穴が三箇所開いていて、本来は断面が矢筈の形で、お湯を捨てる時に回りにお湯が残ってしまうのを防ぐためですが、炉に掛けるとそこから湯気が出るのがなかなか面白いです。

このお席でも、本席でも裏千家学院の生徒さんたちがお手伝いされていて、山口家の虫干しの会でお手伝いしてくださった方も居られて、知っている方の顔をみるとなぜかほっとします。

あと、名月舎と松向軒がありましたが、東京から来られている方の新幹線の時間もありあきらめて、もみじ苑へ。

去年から整備公開されるようになった紙屋川沿いのもみじ苑に行きました。前日にも東京から来られた方とご一緒したのですが、その時もすばらしかったですが、一日でまた赤みが増したような気がしました。

ゆっくり紅葉を見た後、宝物殿へ、そして市中のお菓子屋さんの集まり「菓匠会」のお菓子の展示を見に。朝参道を歩いていた時に知り合いのお菓子屋さんのご主人にお会いしました。そのお菓子屋さん、お干菓子専門なのですが、なかなか普段見る機会がなくて作品をぜひ見たかったのですが、ひいき目ではなく、一番気に入りました。写真が撮れなかったのが残念です。いつか先生に言ってここのお干菓子を使わせて頂きたいです。

こうして9時からのお席周りも終わって、お土産に粟餅屋さんによって帰りました。

毎年当番の流派が代わるそうで、次回裏千家は6年後だそうです。来年はどちらの流派が当番かわかりませんが、来年もぜひ行きたいですね。  


Posted by 山名騒然  at 18:09Comments(3)くらし