土曜日は朝から来週に行うお茶会の準備とお稽古、そして夕方には謡講に行きました。
次の日曜日、西山にある筍亭で花見の茶会が開かれます。昨年からお稽古を始めた初心者ばかり5名が、無謀にも立礼のお点前とお運びをします。
これまで何度か見よう見まねでお稽古してきましたが、本格的には今日が最初で最後。100人あまり来られるそうですが、どうなることやら・・。
それが済んでから謡講の今回の会場の秦家に直行。ぎりぎり最初のお話の途中に入らせていただきました。
今回はこれまでとは違って独吟があります。「独吟」とは字のとおり一人で謡います。人物も謡分けないといけないのでよほど力量のある方で無いと難しいのですが、井上先生の独吟が聞けるなんっていう機会はそうありませんので、さすがに立すいの余地が無いぐらい大勢でした。
解説の後、いつものように吉浪先生と二人で「経正」
そしていよいよ独吟で「隅田川」でした・・・・が突然最初の出だし、ワキの名宣から謡いだされました。普通独吟は一曲の一部分、聞かせどころだけなのですが。これはどうしたことか、結局全曲一人で謡いきられました。
さすがの私もびっくりしましたが、身震いするぐらいすばらしかったです。特にクライマックスの念仏を唱えるところから、不覚にも目からよだれが・・。
一部は「三井寺」でしたが、残念ながらいけませんでした。両方聞きたかったです。
隅田川が始まったころはまだ明るかったですが、終わった頃にはすっかり暗くなっていて。謡講の雰囲気はやっぱり暗くなってからがいいですね。