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Posted by 京つう運営事務局  at 

2011年08月28日

朝人が愛でた芸能・・・下鴨神社

昨日出掛けた、京都文化絵巻の第一回目・・・下鴨神社

あいにく始まったとたんに雨がふりだして来ました。
でも、神社のご配慮で、舞殿の周りにある橋殿と神服殿を開放して下さり、私は橋殿から見させて頂きました。

第一回目は「王朝人が愛でた芸能」ということで、平安雅楽会による、御神楽と舞楽「蘭陵王」、大原魚山塾による天台聲明、そして日本今様歌舞楽会による今様と白拍子でした。

御神楽(みかぐら)は、神様に見せるもので、本来は非公開の秘儀で、人前でやることはないそうです。大変おごそかなもので、糺の森に囲まれた神域がさらに清められたように感じました。人長と言われる舞人は、榊に丸い輪が付いた物を持って舞いますが、この輪が神の依り代だそうで、神と人とが一緒に舞うとうものだそうです。

舞楽の「蘭陵王」は以前にも見たことがありますが、音楽も御神楽の国風から中国風に変わり、仮面を付けての勇壮な舞いでした。

天台聲明は、初段唄(しだんばい)散華(さんげ)三條錫杖(さんじょうしゃくじょう)。リーダーの方と、その他の方が違うメロディーを同時に歌うので、とっても不思議な感じがしました。西洋音楽で言え多声、ポリフォニーとでも言うのでしょうか。

最後が後白河法皇がこよなく愛した今様、白拍子でした。今様では歌合と言う、題に合わせて即興で作った歌で勝敗を決めるというもので、それに白拍子がこれまた即興で舞を舞うというもの。

白拍子は、梁塵秘抄から、賀茂の社を読んだものと、佛の功徳を読んだものが演じられましたが、どことなく、黒田節に似た節回しがとっても気持ちよかったです。

そうそう、最初に朧谷壽先生の解説があったのも、とっても良かったです。

めったに入れない、夜の下鴨神社には入れて、しかもめったに見れない平安時代の芸能に出会えて、ひととき平安貴族になった気分でした。
  


Posted by 山名騒然  at 11:03Comments(9)くらし