路地、ろうじ・・京都の町中には、あちらこちらにあります。
多くの場合、「ろうじ」を入っていくと、両側あるいはかたがわに複数の家があり、「ろうじ」はそれらの家の共同の通路になっています。
そういう「ろうじ」に対して、奥には一軒の家しかない。そういった「ろうじ」を「一軒ろうじ」といいます。
「一軒ろうじ」は京都人のあこがれです。
「ろうじ」を入るところからが、その家の風情を醸し出しています。ろうじの端には竹や羊歯が植わっていたり、夜には行灯が足元を照らしていたり。玄関についた頃には表の喧騒かがすっかり遠のき、深山に分け入ったような気分です。
数日前のNHKで麻生圭子さんが出ておられました(再放送)。新しく町家に引っ越されたそうで、これがまさに「一軒ろうじ」。私も京都人、あこがれの「一軒ろうじ」に住んでみたいものです。
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