京つう

日記/くらし/一般  |上京区

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Posted by 京つう運営事務局  at 

2009年06月29日

水無月の日

明日は6月30日、もう半年経ちますね。

京都では明日は「水無月」の日です。
水無月は三角形のういろの上に小豆を載せた和菓子。氷に見立てたのでしょう。

餅菓子屋さんでは早くから作られていて店頭に並んでいますが、この日にしか作らない和菓子屋さんもあります。二条駿河屋さんもその一つ。我が家では例年このお店にお願いして作ってもらっています。

一年に一度の出会い、なにか七夕のようですね。  


Posted by 山名騒然  at 23:13Comments(0)くらし

2009年06月25日

近江上布の里

今日は仕事で滋賀県に東部に行く用事があったので、ついでに近江上布の里を訪ねてきました。

訪ねた先は二箇所。

最初に行ったのは上布伝統産業会館。愛荘町の麻織物や織物の整理をされている業者の方たちの組合が運営しているところです。

色んな業者がそれぞれの作業や製品の展示をしていました。一部製品の販売もされていて、中には傷物を格安で販売されているものもありまいた。スカートやジャケット、マフラーやタオルなど・・・。中には一流メーカーのタグが付いているものもありました。

もう一つは金剛苑。こちらは織屋さんのお店。二階は色んな商品が格安で販売されていました。知り合いのメーカーの男性用シャツが驚くような値段で出ていたので思わず買おうかとおもいましたが、あいにくサイズが合わずにあきらめました。刺し子の生地とか、麻の長襦袢地、柿渋染めのバック、麻の生地・・・などなど、ご自分で作られる方には素材が格安に入って良いでしょうね。

梅雨の中休みのいいお天気で、色んなめづらしいものが見られてよかったですし、最初に行った会館で格安のスカートを見つけて、サイズが気になりましたが、思い切って買いました。家内が着物姿でしたので、試着が出来なかったので・・。でも帰ってはいてみたらぴったりでした。タッグから大阪のアパレルメーカーの商品でした。

湖東三山の一つの近くなので、紅葉の季節にでももう一度たずねたいと思っています。  


Posted by 山名騒然  at 22:09Comments(0)くらし

2009年06月24日

苔香居でお茶の体験ほか

雅叙園に行く前日は、東京から13名のお客様を苔香居にお迎えして、お茶会とお茶の体験、その後蕎麦打ち、おくどさんのご飯の見学、そしてみなさんでお食事。そんな会のお手伝いをしました。

13名の方は殆どお茶の経験のない方ばかりで、どんな風にしようか先生と相談して、とりあえずお茶室での作法の体験と希望される方には盆点前の一部分そして実際にお茶を点てていただきました。

今村先生の指導のもと、社中のみんなで手分けしてお茶席の準備と指導をさせていただきましたが、普段は先輩のお弟子さんのお手伝いだけですが、自分たちでは力不足で先生のお手伝いがないと出来ませんが、それでもいい経験ができました。

お茶の後はあわてて着替えて、こんどはおくどさんの掛へ変身。実際に釜の番をするのは初めて、上手くいくか心配でしたが、おかげさんでいい具合におこげも出来きて、ちょっと味見をしましたが、おいしかったです。  


Posted by 山名騒然  at 16:13Comments(2)お茶のお稽古日誌

2009年06月24日

目黒雅叙園

日曜日に東京の雅叙園に行ってきました。

日本で最初に出来た総合結婚式場で、目黒にあります。東京の方はよくご存知でしょうが、昔一度だけお昼のランチに行った事がありますが、宴会場に入るのは初めてです。また登録文化財に指定されている「百段階段」も案内していただきました。斜面を利用した木造の建物で、各部屋にはそれぞれ高名な作家さんが書かれた絵画にちなんだ名前が付けられています。

写真は宴会場のほんの一部分。螺鈿細工が施された扉と床柱に彫られた弁天さん。


大きな細工もありますが、細部にまで細かく施された細工がまた見事。いつまで見ていても飽きないし、何気に見ていると、こんな所にまで・・・と思うところまで螺鈿細工がされていて見ていて飽きませんでした。  


Posted by 山名騒然  at 16:11Comments(0)くらし

2009年06月18日

「さし」にまつわるお話し

この業界だけかもしれませんが、「さし」にまつわるいくつかのお話、思い出があります。

一つは・・・・「さし」をまたがない・・・。

「さし」をまたぐとおこられました。それだけ大事にしていた・・と言うことなんでしょう。

またもう一つは、「さし」を人に渡す時には、必ず直接渡さないで畳みの上に置いて、相手はそれを取る。直接渡す事はとても忌み嫌われました。どういう意味があるのか・・よくはわかりませんが「差し渡す」と言う意味につながるから・・といわれた事がありますが、「差し渡す」がなぜいけない事なのか・・それがもう一つはっきりとはわかりません。  


Posted by 山名騒然  at 18:46Comments(0)きもの

2009年06月17日

さし

着物に関する色んな「物」の紹介が続きましたが、今回は「さし」。

「さし」には、大きく分けて二種類があります。「くじら」と「かね」。「曲尺(かねじゃく)」は主に大工さんが使う、直角に曲がった物です。着物では全国的に「鯨尺」を使いますが、東北などでは「曲尺」を使っていました(たださいきんはどうかわかりませんが)。

もうずいぶん昔、岩手にお客様があったころは、これでずいぶん驚いたものです。

それと、戦後「尺貫法」で鯨尺の物差しを売ると犯罪になる・・と言うような時代もあったそうで、永六輔さんなどは盛んにラジオなどでその事をなげいておられましたね。

着物の寸法をはかったり、白生地などを切ったり、墨打ちをしたりするときには欠かせない道具の一つです。

写真はどちらも「二尺さし」ですが、短いほうが「かね」、長いほうが「くじら」。これだけ違いがあります。   


Posted by 山名騒然  at 11:08Comments(0)きもの

2009年06月16日

紋紙

この前「しぶ札」の事をかきましたが、「しぶ」つながりと言うことで今度は「紋紙」の事をご紹介します。

写真は家紋を入れるときに使う「紋紙」です。これも柿渋を塗った紙を紋の輪郭線に沿って切った物です。

色無地を染める時は、「紋糊」と言う紋の所だけ色が染まらないように糊を置きます。そのときにも「紋紙」を使いますが、よほど特殊でない限り紋糊屋さんが型紙をお持ちです。

我が家にあるのは特殊な紋か、さもなくば、刺繍の紋「縫紋」を入れるときに下絵を描くのに使ったものです。紋の周りが白っぽくなっているのは、胡粉を使って下絵を描いたためです。

色無地を作るの時は、この後染屋さんで染めてもらいます。縫紋の時は刺繍屋さんにもって行きます。  


Posted by 山名騒然  at 18:51Comments(0)きもの

2009年06月13日

ジャズバッハ

今回の美の壷は帯の事が取り上げられていました。

家内と次男と一緒に見ていましたが、まあ・・・いろいろと突っ込みを入れさせていただきました。

それはさておき、一番気になったのは時々バックで流される音楽。
サクスフォンの演奏によるバッハでした。いったい誰の演奏でしょうか。

バッハの曲は1960年代からジャズの演奏家によって取り上げられるようになりました。ジャック・ルーシェに始まり、スイングル・シンガーズ、オイゲン・キケロなど・・・・。

丁度最近図書館でCDが借りられる事がわかったので、これらのCDを聞き始めたところです。ジャズバッハもなかなかいいですね。特に車の中で聞くにはいいかもしれません。  


Posted by 山名騒然  at 21:24Comments(3)思いのまま

2009年06月12日

しぶ札

着物を染めたり、加工をするときに反物に端につける「札」。これを「渋札」といいます。柿渋を塗った紙で水にぬれても大丈夫なように出来ています。

売っている時は細長い三角形の形をしています。これを指でしごいて、こより状にします。よったところが出来るだけ細長くなるようにしますが、最初はなかなか上手くできません。それでも慣れてくると細く長くできるようになります。

そして、墨で必要な事項を書きます。筆ペンではなく墨で書かないと水に浸けたときに消えてしまいます。

我が家はそれほど渋札は使いませんが、自分の所で職人さんに回すときは必ず使います。

例えば・・・白生地を染めたり、八掛を染めたり、紋を入れたり・・・。普通のお店は問屋さんや悉皆屋さんに頼まれるのでしょうが、我が家では直接職人さんにお願いしています。それだけに、こういった事も自分でします。

渋札には、加工の種類、紋の名前、色本の番号などを書きますが。

紋の名前が書いてあって、「五.五」と書いてあれば、紋の大きさが「五分5厘」だという事をあらわしています。また、○の中に「一」と書いてあれば、一つ紋。○の中に「三」と書いてあれば、三つ紋。ですから、○の中に五とあれば、五つ紋のことになります。   


Posted by 山名騒然  at 22:44Comments(2)きもの

2009年06月12日

お稽古の着物

今日はお茶のお稽古。

先生のお宅は嵯峨にあります。日中日差しが強く、車の中はもう真夏。クーラーを掛けてもすぐには涼しくなりません。それでも出来るだけ、着物でお稽古を・・と思って今日も着物です。

とはいっても浴衣代りの綿のお着物にウールの袴。このウールの袴が案外暑いので、お稽古用に化繊の絽袴でも作ろうかと思ったりしています。  


Posted by 山名騒然  at 19:32Comments(0)お茶のお稽古日誌

2009年06月11日

東梅田でバッハを聞く

火曜日は午後から久しぶりに梅田へ行きました。
所で、「梅田」の名称のいわれは「うめた」から来たそうです。埋立地だった名残なのでしょうね。

東京ほどではないですが、相変わらず人でごった返していますね。阪急百貨店で時間を潰して、それから目的地の東梅田教会へ。今日はここでコンサートがあります。

京都で長年バッハの演奏に取り組んでいる京都バッハゾリステンの「ソロ・バッハ」と銘うったコンサートです。

演奏曲目はカンタータ55,82,134,199番とブランデンブルク協奏曲5番。
カンタータではそれぞれソプラノ、アルト、テノール、バスのソロの曲。ブランデンブルク協奏曲はフルート、ヴァイオリン、チェンバロが活躍します。

今回特にブランデンブルク協奏曲のチェンバロがすばらしく感激しました。この曲は第一楽章にチェンバロの長大なカデンツァがあるのですが、ミスタッチもなくすばらしかったです。

カンタータも各パートの声楽も感慨深いものでした、とくに199番は思い出がいっぱい詰まった曲です。はるか昔、東京でドイツバッハゾリステンの演奏会に行きましたが、その時にエリーアメリングの199番を聞きました。ふくよかな体格でもすばらしいソプラノで今でも目に焼きついています。199番はオーボエのソロと、めづらしくビオラのソロがあるのですが、バッハはビオラをよく演奏したそうでが、はるか昔もこうしてビオラを演奏していたのかもしれませんね。

次回の京都バッハゾリステンの演奏会は10月12日、今度は地元の京都であります。オーボエ教組曲、ミサ曲、世俗カンタータ205番。時間があればぜひ行きたいですね。   


Posted by 山名騒然  at 11:06Comments(0)くらし

2009年06月07日

三響会

今日たまたま南座のHPを見たら、8月3,4日の両日「三響会」の案内が載っていました。

「三響会」は亀井家の三人の息子さんたちが主催する、能と歌舞伎の両方が楽しめる会です。
また出演者だけではなく、京都の花街が引っ越してきたかと思うぐらい、客席にきれいどころがずらり・・・

亀井家は祇園の舞妓さんや芸子さんの指導もされていて、その関係で。前に行ったときはすぐ後ろに井上八千代さんが居られました。

これは行かなくっちゃ・・・!  


Posted by 山名騒然  at 22:36Comments(0)

2009年06月07日

平家琵琶鑑賞会IN永運院

先週はは非常に濃い一週間でした。月曜日は薪能、そして木曜日は平家琵琶を聞きに黒谷さんへ・・。

広島からお帰りなる鈴木まどかさんを京都でつかまえての演奏会。ご案内にも書きましたが、今年新しく出来た「白鷺」の銘のある琵琶の音色の京都での初お目見え。

会場となった永運院さんは、風子さんのご紹介。本堂での奉納形式と言うのは私は初めての経験でしたが、厳粛で背筋が伸びる思いでした。

みなさんも学校で習われた事のある「祇園精舎の鐘の声・・」で始まった演奏会は途中から、うぐいすがさえずりが加わり、一層趣きのある会になりまいた。

当初、平日の昼間という事で、どれだけの方が着てくださるのか不安でしたが、風子さんが沢山の人に声を掛けてくださったおかげで、多すぎず少なすぎず、いい具合でした。

途中黒谷さんのゆかりで「敦盛最後」が奉納されましたが、さすがにうぐいすも神妙に聞き入っていたようです。

終わってからは奥の書院でお菓子とお茶で楽しいおしゃべりの時間をしばし過ごしました。

今回特に琵琶の音色と鈴木まどかさんの声がびったりと合って、ぞくぞくとしました。

それともう一つ「いや・・なんであんたここにいるの!」と言うような会話があちらこちらでされていました。京都は都会と言っても東京や大阪ほどではありませんが、それでも20数名がさまざまな縁に引き寄せられて集まった中で、偶然にも知り合いに会う、そんな事が起こる事はめったに無い事です。  


Posted by 山名騒然  at 17:35Comments(0)くらし

2009年06月03日

京都薪能

一日に京都薪能へ行きました。演能中の写真はだめなので、始まる前に一枚だけ取りました。

久しぶりの京都薪能はお天気も良くて、例年お天気が心配なのですが、今年は最後まで安心して見てられました。

さて、今年は60周年の記念の年と言うことで、翁からはじまりました。
「能にして能にあらず」と言われる翁はストーリーも無く、ただ、天下太平 五穀豊穣を祈る神事だといってもいいでしょう。

今年の私の見所はこの「翁」のみ。そういってもいいでしょう。

まずシテの翁を勤められたのが、私の師匠の井上裕久氏、端正な姿と、魅力的な謡いは天下一品です。そして、もう一つは3人そろう小鼓。親子三人の共演は見事でした。真ん中のお父さん、その両側に長男と次男。長男の方とはまだ修業時代に一度だけイベントの催しでご一緒させていただいたことがあります。また次男の方は我が家の次男の小学校の同級生と、浅からぬ縁がある方々。立派に成長された姿を拝見できました。そして三番三を勤めた茂山良暢は、茂山忠三郎家の跡取り。いわゆる茂山家とは別の系統になりますが、茂山家とはまた違った味のある演技が私は好きです。

翁の楽しみには色々ありますが、その一つが囃子方の演奏の妙味。独特のリズム、特に一定のリズムを打つ小鼓とそれに割って入るような大鼓のリズム、これがなんとも言えず心を打ちます。お正月の三日に祇園さんで金剛流で毎年奉納されますが、観世流の翁を見るのは久しぶりでしたが、お天気も上々でいい翁を見ることができました。

この後、絵馬(半能)、火入れ式のあと杜若、そして茂山千作、千之丞兄弟に、茂山忠三郎の長老三名による福の神。平均年齢はゆうに80歳を越えているでしょう。普段は面をつけるシテの福の神が千作さんの直面でした。もう自らがそのままで福の神でしょう。

そして最後は金剛流による「正尊」。観世流とはちょっと配役が違っていて、しかも起請文を読むのが弁慶で戸惑いましたが、さすがに舞金剛の異名のようにすばらしい立ち回りを見せていただけました。

京都の薪能はどこよりもロケーションがいい様に思います。バックには松の代わりに大極殿を模した本殿、回りを回廊が取り囲み、東山の峰峰がまじかに見え、後ろを振り返ると楼門の上には半月が・・・。

久しぶりの薪能、たっぷりと堪能できた一日でした。  


Posted by 山名騒然  at 16:06Comments(2)くらし